ジャン-マリー・マソーの憧れの地は「日出ずる国」。十数年前に起きた、雨の降る午後に京都市から30kmほど離れた森での出来事を語りました。
瞑想的な木造の寺院、参道に並ぶ白い提灯、澄んだ空気の匂い、独特の雨音---マソーと、まだ何も知らされていない彼のパートナーは、その中にいました。二人きりになったところで、彼はパートナーに生涯の伴侶になってくれないかと尋ねました。彼女の返答は「はい」という嬉しいもの。その返事から2時間後、ごく親しい友人たちだけに囲まれて細やかながらも幸福で溢れた式を挙げました。今でも残るのは、その暖かな記憶。自然豊かな日本で、さまざまなものが共鳴した場所の記憶です。