サンフランシスコのSwitchback Houseを通りから見た様子
アクサー インタビュー

ロバート・エドモンズとヴィヴィアン・リー:SWITCHBACK HOUSE

Edmonds + Lee Architectsは、住宅やマンションに対する現代的なアプローチで世界的に評価されています。仕事と私生活のパートナーである二人が、自分たちと2人の子供のために設計した家である「Switchback House」にも、そのアプローチが表現されています。サンフランシスコの家、そしてそのデザインに反映されているコンパクトラグジュアリーについて、建築家がアクサーと語ります。
アクサースタルク水栓のあるSwitchback Houseのキッチン

密度とつながり

 

アクサー:建築家として、お二人は都市生活の未来をどのように見ていますか。

ヴィヴィアン・リー (以下VL):現在のコロナ禍は皮肉なことに、他の人と一緒にいることがどれだけ素晴らしいことか、そしていかにそれを恋しく思っているかを人々に思い出させてくれます。現在、少なくともアメリカでは地方への流出が起こっていますが、私はこれをごく一時的な反応だと思っています。コロナ禍後、建築家や都市計画家たちは「人口密集地を以前よりも良いデザインにするにはどうしたらいいか」と考えるようになると思います。結局のところ人間は社会的な動物だからです。

ロバート・エドモンズ:とりわけ都市生活の未来について言えば、都市は高密度化してゆく傾向にあると見ています。特にサンフランシスコのように世界的に見ても密集度の低い都市では、手頃な価格の住宅を創造し、都市をより良く美しい生活の場所にするためのさまざまな工夫が行われています。それは住居を増やすことであったり、歩行エリアから自動車を排除することであったりします。これはエコロジカルな反応でもあります。 

健康と幸福に焦点を当てる

 

アクサー:都市部のクライアントのニーズの変化についてお聞かせください。

RE:私はコロナ禍が、以前からあったトレンド、つまり「ウェルネス」を中心としたトレンドを一気に加速させたと見ています。あるクライアントは健康こそが究極の贅沢だと考えていました。例えばエクササイズに適した空間、外光が差し込む空間、屋外へのアクセスが可能な空間などに焦点が当てられています。

VL:外気がフィルタリングされる気密性の高い家も挙げられます。私たちはここ数年来、このような取り組みを超高級住宅で行ってきました。今後、健康的な建物を設計するために、こういったシステムを導入するデベロッパーが増えてくると思います。

都会の贅沢

 

アクサー:都市の中で、贅沢とは現在そして未来において何を意味するのでしょうか。

VL:先ほどロバートが究極の贅沢として「健康」を挙げていましたが、今日の状況では、これ以上的を得ているものはないと思います。家や住居は機能的であると同時に、安らぎの場所としての役割も果たす必要があります。それは40平方メートルでも400平方メートルでも同じことです。 

RE:健康とは身体的かつ精神的なものです。建築はこの2つに対応できると私たちは確信しています。

Switchback Houseのオープンなリビングエリア

空間を最適化し、改善する

 

アクサー:都会の住環境の中で、空間を有効活用するだけでなく質の高いものへと変え、さらにそこに意味や個性、魂を与えるために、建築家に何ができるのでしょうか。 

RE:それこそ、建築家にとっての本当の仕事です。それが、私たちが解決しようとしている本質的な問題なのです。最適化について言えば、建物の建て方やスペースの分割を決定する市場原理という現実があります。Switchback Houseの場合、もっと大きな家を建てることもできましたが、私たちが求めたのは豊かで質の高い空間でした。それは、最適な建築構造の家を手に入れるために、いくつかのことを諦めなければならないということを意味していました。例えば私たちの家にはベッドルームが3つしかありません。本当は4つ欲しかったのですが、空間の美しさを優先させました。 

古い考えにとらわれないプラン

 

アクサー:アクサーを採用したことで、お二人が意図した全体的な体験にどのような効果がありましたか。

RE:アクサー製品の使用には、先に述べたような私たちの質的価値観が反映されています。水回り設備、水栓金具、蛇口などは毎日使うものです。これは触れて、感じるものであり、生活と健康に影響を与えるものです。このような質感は、私たちにとって非常に重要でした。だからこそ、昔からアクサーウノの水栓が気に入っていました。とてもクリーンでピュアなデザインです。それ以上でもそれ以下でもない、単なる水栓が完璧な姿で反映されています。しかしラグジュアリーを流動性、あるいは装飾と呼ぶのかは別として、その方向性に関していえば、アクサーの他のラインにも面白いものがあります。我が家では、アクサーウルキオラのタオルラックを使っていますが、この厳格なミニマリストの陰には、個性も見え隠れしています。アクサーウノとアクサーウルキオラの製品、そしてアクサースタルクからもいくつかの製品を使っていますが、どれも互いに完璧にマッチしています。

VL:バスタブがもう一つあれば、美しい滝のようなアクサーマソーを使いたいですね。

「ホームスパ」をつくる

 

アクサー:Switchback Houseには、コンパクトラグジュアリーの考え方がどのように反映されていますか。 

RE:この家の特徴は、非常にオープンであることです。流れるような空間が構成されているため、コンパクトな建築でも広々と感じさせることができます。また屋外へのアクセスもあり、これはアメリカの都市部ではちょっとした贅沢です。すべての階に屋外テラスがあり、天気の良い日には縦に長い大きな窓を開けることができます。 

VL:「ホームスパ」という考え方は重要でした。家を安らぎの場としてとらえるのであれば、あらゆる可能性を利用してその価値を強調すべきです。限られた予算の中で、いかにしてラグジュアリーに独自の方向性をもたせることができるのか。私たちの場合、バスルームにイタリアの大理石を使わなくても、高級感を出すことができました。バスルームのドライエリアにも木の床を敷きましたが、これはアメリカの市場では忌み嫌われています。しかし外の部屋と同じ素材を使うことで、バスルームのドアを開けたときにベッドルームにいるのと同じ感覚が得られます。朝目覚めてすぐにアクサーの水栓が設置された美しい洗面ボウルを目にするのも悪くありません。これは連続した視覚的体験なのです。 

RE:バスルームはそれぞれ個性が異なりますが、共通点もあります。例えばすべてのバスルームにはアクサーの水栓が設置されています。 

アクサーウノとアクサーウルキオラが設置されたSwitchback Houseのバスルーム

バスルームのウェルネス

 

アクサー:アクサーを採用したことで、お二人が意図した全体的な体験にどのような効果がありましたか。

RE:アクサー製品の使用には、先に述べたような私たちの質的価値観が反映されています。水回り設備、水栓金具、蛇口などは毎日使うものです。これは触れて、感じるものであり、生活と健康に影響を与えるものです。このような質感は、私たちにとって非常に重要でした。だからこそ、昔からアクサーウノの水栓が気に入っていました。とてもクリーンでピュアなデザインです。それ以上でもそれ以下でもない、単なる水栓が完璧な姿で反映されています。しかしラグジュアリーを流動性、あるいは装飾と呼ぶのかは別として、その方向性に関していえば、アクサーの他のラインにも面白いものがあります。我が家では、アクサーウルキオラのタオルラックを使っていますが、この厳格なミニマリストの陰には、個性も見え隠れしています。アクサーウノとアクサーウルキオラの製品、そしてアクサースタルクからもいくつかの製品を使っていますが、どれも互いに完璧にマッチしています。

VL:バスタブがもう一つあれば、美しい滝のようなアクサーマソーを使いたいですね。

自分だけの贅沢のとらえ方

 

アクサー:お二人にとって贅沢とは何でしょう。

VL:仕事に関して言うならば、それはデザインする自由、新しいアイデアを試す自由です。クライアントにいつも言っていることは、私を戦々恐々とさせるのは、予算の制約ではないということです。予算に合わせてデザインするための自由を私に与えてください、と。

RE:私にとっての贅沢は、健康と生活の質にまつわることです。簡単に言えば自由、柔軟さ、率直さです。これらは私たちがあまりにも当たり前と思っている贅沢です。しかしこの1年で状況は変わりました。人生で一番大切なものは何でしょう。私は、世界のほとんどの人は建築家により設計された家やアパートに住んでいるわけではないということを、いつも自分に言い聞かせるようにしています。私たちが行っているような、人間が住むための空間、つまり最も親密なタイプの空間を作ることができること、それ自体が贅沢なことなのです。

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