スペイン・オビエド出身のパワフルで、遊び心たっぷりの、大胆なデザイン

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スペイン・オビエド出身の建築家であり、プロダクトデザイナーでもある彼女は、ミックススタイルで最も名を馳せている女性の一人です。唯一無二の特徴はその大胆さであり、これこそが五感に働きかける作品の源です。ムティーナ、カルテル、フォスカリーニ、モローゾといったインテリアの一流ブランドで、タイル、家具、照明、ファブリック、カーペットなどのデザインを手掛けています。

スペイン出身の彼女は、フェミニンな作風で世界中の建築・デザインシーンを彩る存在です。スタイル、模様、素材を巧みに組み合わせ、時にはフローラル装飾やセンシュアルな感覚を取り入れて我々をあっと言わせます。好奇心を掻き立てる彼女の作品は、「触れてみて！」と語りかけてくるよう。

パトリシア・ウルキオラが初めてアクサーのために演出したバスルームデザインは、エモーショナルな「アクサーウォータードリーム」でした。以降はアクサーにとって欠かせないパートナーとなり、2008年にはバスルームコレクションのプレミアで共に喜びを分かち合いました。

バスルームの景色を変えるデザイン

ある人にとっては究極のプライベートスペースであり、別の人にとってはコミュニケーションの場所であることも。バスルームとは住人を映し出す鏡であると、パトリシア・ウルキオラは考えています。スタイルとオブジェクトのミックスもあれば、リビングと寝室をワンスペースにすることも、仕切ることもあり、デザイナーとしての経験から自在な発想を生み出し、建築家としての経験から全体を見据えて構成を考えます。

アクサーとは、2004年に「ウォータードリーム」で活発な交流が始まりました。その成果として結実したのが、アバンギャルドなアクサーウルキオラコレクションです。彼女の仕事のエッセンスとも言うべき、ミックススタイルをバスルームに。

アクサーウルキオラコレクションの洗面ボウル。2011年にはドイツで最も栄誉あるデザイン賞に輝きました

スペイン・バルセロナの高級ホテル、マンダリン・オリエンタルは極東地域とヨーロッパの様式が完全に調和した、ウルキオラらしいミックススタイルでまとめられています

フォスカリーニの「カボシェ」ペンダントライトは、モダンデザインの定番です

モローゾのためにデザインした「アンチボディ」。2006年に発表された、花の広がりをイメージしたラウンジチェアで、最も有名なパトリシア・ウルキオラ作品の一つです

「オブジェ・ノマド」シリーズは、一流ブランド、ルイ・ヴィトンのためにデザインしたハンドバッグ

イタリアのタイルメーカー「ムティナ」の「デシラー」は、パトリシア・ウルキオラならではの幻想的なモザイクタイルです。©Mutina

変幻自在な表現者、パトリシア・ウルキオラ

スペイン・オビエド出身のパトリシア・ウルキオラは、マドリード工科大学で建築を学んだ後、ミラノのポリテクニックで博士号を取得しました。この時、イタリアのデザインレジェンド、アッキーレ・カスティリオーニと出会います。イタリアの高級ブランド「デパトヴァ」からキャリアをスタートさせた彼女は、2001年にデザインの都ミラノに「スタジオ・ウルキオラ」を設立。

このスタジオは、フェミニンなアクセントと意外性を併せ持つモダンスタイルの象徴となります。彼女がデザインした作品は世界中の美術館に収蔵されており、中でも「フィヨルド」スツールはニューヨーク近代美術館のコレクションに入っています。

これまで何度もデザイナーズ・オブ・ザ・イヤーに選ばれてきたパトリシア・ウルキオラは、スペイン文化省から「Gold Medal of Fine Arts」も授与されました。作品等の詳細は、彼女の公式サイトをご覧ください。URL：www.patriciaurquiola.com